2 Jul 2020

化粧品のなかに含まれている成分のなかでも、「セラミド」はしばしば特別視されます。
非常に優秀な働きを示すものであり、皮膚科医などのなかには「これが一番効果がある」とする人もいるほどです。
セラミドについてみていきましょう。
<セラミドの特徴とは>
セラミドは、肌の内部にあるものです。細胞間脂質のうちの40パーセントがこのセラミドで成り立っており、どんな人の体の中にも存在します。
セラミドは0歳をピークとし、年齢を重ねるごとに徐々に減っていきます。肌にある水分が減っていくのは、このセラミドの量の低下によるともいわれています。
減ってしまったセラミドを、経口摂取で取り入れるのは非常に困難です。しかし肌に塗布することで、肌にセラミドを与えることはできます。
<セラミドの保湿効果について>
セラミドは、水分を挟み込むようなかたちで維持します。空気中の水分量が少ないときであってもセラミドはパワフルな保湿効果を示します。
同じような働きを示すものとして「スフィンゴ脂質」「ステアリン酸コレステロール」などがありますが、これらはセラミドの働きに比べて保湿力が劣るという欠点があります。
「保湿」はすべてのスキンケアの基本となるものです。効果が高い分、値段も高額になりがちですが、ぜいたくでよく考えて作られたスキンケアグッズには、このセラミドがたっぷり含まれています。
効果重視で選ぶのであれば、セラミドをしっかり配合した商品を選びましょう。
正しいスキンケア事典 吉木伸子他p38-40