29 Mar 2020
「毒」は、うまく制することができれば「薬」にもなるものです。人間にとって有害であったはずのものを無害化して美容や健康に役立てるという考え方は、昔からあります。
今回はそのうちのひとつ、「ボツリヌス菌を使ったシワ改善方法」について紹介していきます。
<ボツリヌス菌の注射とは>
「ボツリヌス菌」は、もともとは人間にとって有害な菌類でした。マヒや呼吸不全を招くものであり、食中毒の原因としても知られています。
しかしきちんとした手順を踏みボツリヌス菌からたんぱく質を抽出すると、それは人にとって有益なものに変わります。筋肉マヒの効果は残すものの、毒性はなくなるのです。
人間の顔のシワは、顔の筋肉の動きによって生じます。そのため、この筋肉を動かす作用を、ボツリヌス菌(から抽出された成分)でマヒさせることによって、シワを改善することができるわけです。
<ボツリヌス菌に副作用はないのか?>
ボツリヌス菌によるシワの改善方法は、非常に便利でファンが多く、さまざまな病院で使われています。
基本的には安全性の高い施術ですが、まれに、頭痛がおきたり炎症が起きたりします。また、喘息を持っている人や精神安定剤を飲んでいる人に対しては利用に制限が出ます。このため、健康上の不安を抱えている人は必ず医師に相談してください。
なお、ボツリヌス菌によるシワの抑制には永続効果はありません。だいたい半年間程度効果が持続するとされています。また、打つ回数(頻度)を増やすことで、効果が長持ちしやすくなります。
https://www.inouye-eye.or.jp/clinic/examine/botox/about/
http://www.iseikaihp.or.jp/dept/keisei/botox.html
https://www.noage-amc.com/menu/skin/botox.html